まず果物から始めましょう。
くだものは胃に運ばれて、なにも起こりません。
人類は進化によって、果物の栄養素を直接吸収できるように
なりました。なので、胃袋に入った果物は
わずか十五~二十分後には、エネルギーをほとんど
消費しないで、結腸に流されて
その栄養が吸収され始めます。
野菜は少し違います。
野菜は胃のなかで細かく砕かれるプロセスに
三時間かかり、この間消化液とは関係がなく、
なんの反応もないのです。
デンプン系の炭水化物は
胃に運ばれ、そこでそれらの栄養素は
アルカリ性の消化液によって抽出され、このプロセスに三時間
かかります。
肉、魚などのタンパク質は
また、話が別です。消化液でタンパク質をアミノ酸に
分解するが、通常4時間ほどかかります。
タンパク質自体は結腸によって吸収されません。栄養価は
アミノ酸のなかにあります。
この消化のプロセスの基本を理解していれば、
午前中は、果物だけを食べることが、理想的だと
わかると思います。
果物はお腹がすいているときだけに食べるべきです。