メタボ症候群とインスリン抵抗性
適度なインスリン抵抗性は、寿命をのばすうえでプラス
になりますが、このことを裏付ける長寿遺伝子も発見されて
います。
メタボ症候群というと、本当に恐ろしいのはよく周知されて
いますように、
内臓脂肪のせいで
複数の病気や リスク
を一緒に抱え込むことにあります。
内臓脂肪がたまると、血糖値が高くなります。普通、膵臓から
インスリンというホルモンが分泌されて血糖値を抑える
働きをします。
ですが、食べ過ぎなどでインスリンが出ても血糖値が下がらない
状態が続きますと、膵臓は疲れてインスリンの働きが悪くなります。
こうなるとあとは、ドミノ倒しになります。
糖尿病、高脂血症、高血圧、動脈硬化といった生活習慣病を
つぎつぎと併発していきます。最後には、
心筋梗塞、脳卒中、心臓病、腎臓病などと死に至る
ドミノになりかねません。
この連鎖反応を伊藤裕教授が
メタボリック・ドミノと
命名されたそうです。
カロリー制限をすると
サーチュインの働きで
メタボリック・ドミノとは真逆の流れができて、寿命が長く
なることがわかっています。つまり、メタボ症候群は
老化症候群でもあるのです。